学会設立趣意

設立の趣意

近年、医療におけるQOLの向上が求められる中で、周術期管理および疼痛治療の重要性が注目を浴びています。そのような状況の中、区域麻酔および局所麻酔法は非常に重要な役割を担う医療分野となっています。さらに医療経済の変革に伴う日帰り手術の増加や技術革新による各種インターベンションの普及から、QOLばかりではなく、コストの面でも区域麻酔法のさらなる発展が求められています。

これらの領域に含まれるものとして、手術麻酔はもちろん、術後鎮痛、ペインクリニック、緩和医療、無痛分娩、そして局所麻酔薬など多くの臨床ならびに研究分野があげられます。欧米においてはそれぞれの地域で「American Society of Regional Anesthesia and Pain Medicine」や「European Society of Regional Anesthesia and Pain Medicine」などの学会を中心として、区域麻酔および局所麻酔に関する臨床・教育・研究の分野が近年盛り上がっています。

しかし、残念ながら日本においてはこれらの領域を統合してリードする学会はなく、今後早急にこの分野の臨床・教育・研究の発展を進める必要があります。例えば、抗凝固療法が周術期に一般化された現状で、いかに神経ブロックを使用するかのガイドラインの作成、さらにエコーガイド下神経ブロックの教育、区域麻酔に関する多施設臨床研究や局所麻酔薬に関する基礎研究の充実も重要な課題の一つです。さらに本学会が発展し、将来的に国際的な区域麻酔に関する学会の日本側の受け皿となることも重要な課題と考えます。

以上の様な趣意の元、日本区域麻酔学会の設立を目指します。是非とも趣意にご賛同を頂き、本学会にご助力を頂ければ幸甚に存じます。

ページ先頭へ